2012.04.15 14:28:37
早稲田摂陵高校 生物研究部
2011年第8回「小柴昌俊科学教育賞」奨励賞受賞!
平成基礎科学財団は「基礎科学、純水科学の面白さが分かる教育の普及、
意欲と夢をもった若者を育てること」を目標に設立されました。
この財団事業のひとつが「小柴昌俊科学教育賞」の授与による基礎科学教育
の振興です。
小柴昌俊科学教育賞表彰は
優秀賞(賞牌・金メダル・副賞100万円)1件
奨励賞(賞牌・銀メダル・副賞50万円) 3件です。
選考は2011年6月23日から10月25日を応募期間とし、12月1日に第1次選考会議。
一次通過のプログラムに対し、2012年1月末までに、現地調査、インタビュー
を執り行い、2012年2月10日に第2次選考会を開催。
この結果母校早稲田摂陵高校生物部を含む4件が通過しました。
これら4件について、2012年3月18日に東京大学小柴ホールにおいて、
最終審査を兼ねたプレゼンテーションを一般の方々やマスコミ関係者に
公開の形で行なわれました。
そして最終結果、早稲田摂陵高校 生物研究部 奨励賞受賞しました。
■受賞活動の概要と審査講評
応募プログラム名
立体幾何構造を組み立てるペットラ・プログラムの考案と実施
早稲田摂陵高校生物部~水虫先生と仲間達~(代表 塚平 恒雄)
活動概要
1998年ごろに塚平氏が考案した“ペットラ”を理科教材として、立体幾何学
的構想、創造性、美的感覚、挑戦意欲、協力・団結力などを育むプログラム
審査講評
塚平氏は、30年あまりにわたって中学・高校の生物研究部員の実験活動を懇切に
指導し、独創性に溢れる「未知・不可能への飽くなき挑戦」を続けてきた。
今回の申請は、およそ15年にわたる努力の結晶である「安定で、美しく、巨大
な多数の立体幾何学的建造物・ペットラの開発」に焦点が絞られている。
部員の生徒達は、知恵を出し合い全員が協力・団結して目標を達成する創作活動
の中から、幅広い貴重な体験を得ている。理科教育への貢献はもとより、この
建造物の科学的興味は立体幾何学や力学的安定性の他に電磁気学の応用も考えら
れようし、生体に関連する有機高分子物質の構造や酵素に対する立体化学応用性
の考察にも、生きた教材として発展が期待できそうである。
選考委員会は、代表者の優れた独創性と指導力、着実に得られている教育的実績
を高く評価し、将来への発展と全国への波及効果を期待して、このプログラムを
小柴昌俊科学教育賞にふさわしい活動であると判断した。